2024年度D×2プログラム修了生

(おおぎし まゆ)

(やまぐち れんと)

(やまさき ちひろ)

(とくたけ ゆう)

(いのうえ あゆか)
インタビュアー

原田 慧 先生
電気通信大学・教授。企業でのデータ分析やデータサイエンティストのマネジメントなどを経験した実務家教員。D×2プログラムの推進役。
海外インターンシップについて
——D×2プログラムの大きな特徴でもある海外インターンシップについてお聞きします。まず大岸さん、徳武くん、山﨑くんのインターン先はアメリカ東海岸でしたね。
山﨑:3ヶ月間という少し長めの期間滞在しました。インターン業務では自分の研究で使っているテーブルデータとは異なる画像データでの研究だったのですが、その時に研究していた分野が最終的に自分の修士研究に活かされていて、研究の視野を広げる貴重なきっかけだったと思います。
徳武:取り組んだ内容が普段の研究テーマとは異なったため、新しい分野へのキャッチアップの方法を学ぶ良い機会になりました。

——英語、アメリカ東海岸という環境面はどうでした?
徳武:私は英語が全く得意ではないので、海外に行って現地のリサーチャーとコミュニケーションを取りながら研究できるのかとても不安でした。しかしいざ行ってみると、一生懸命伝えようとする姿勢があれば、意外となんとかなることに気づきました。これまで日本というか親元から出た経験がなかったので、自分の視野を広げてくれるきっかけにもなりました。
山﨑:海外に放り込まれることで、言語面での成長や日本とは異なる文化に深く浸かれたことが大きな経験になったと感じています。インターンが終わった直後はあまりそのような実感はありませんでしたが、その後の国際学会参加の際に発表や現地での滞在でその効果を強く実感しました。
大岸:一人で飛行機に乗って海外に行くのは初めてだったのでとても緊張しました。英語で業務に取り組むのは大変なことばかりでしたが、流暢でない英語でもインターン先の社員の方々が温かく接してくれました。日本でもインターンをしたことはありましたが、日本との働き方の違い、文化の違いを感じました。社員の方々や現地のインターン生がご飯に連れて行ってくれることもあり、とても楽しく、2ヶ月間はあっという間だったと思います。
——山口くんはアメリカ西海岸、井上さんはインドネシアとそれぞれ一人でしたね。
山口:飛行機にすら乗ったことがない状態から、一人でアメリカに2ヶ月滞在して英語で研究開発を行うというのが、僕にとって今後体験できるのかわからないくらいサバイバルでした。様々な苦労があったのですが「とりあえずなんとかなる」を言葉ではなく心で理解できたと感じます。あとはタスクに対してその結果にばかり注目されがちだけど、メンタル面の維持など、直接結果に結びつかなそうな部分が案外大事なのだと身をもって体験できました。
井上:私は一人でインドネシアに行きました。5人の中では私だけ渡航先がインドネシアなのと、研究インターンではなく実務的なものなのでレアキャラかも。海外は何度も行ったことあったけど一人で行くのは初めてでした。実際に渡航すると言葉や文化や宗教など新しいことだらけで毎日刺激的で学ぶことばかりでした。
大岸:5人で通話した時、井上さんは一人でもすごく元気だったけど、山口くんは結構ホームシックになっていそうでしたね(笑)
——不安とか寂しいとかはなかったのですか?
井上:インターンとして行ったので毎日仕事してましたが、仕事の後や休みの日に会社の人が遊びに連れて行ってくれたのが楽しかったです!一人は心細いかと思っていたけれど全然そんなことなく楽しく過ごせました。それにインターンで出会った会社の人とは今も連絡をとったりするくらい仲良くなれました!
——業務についてはどんなことを?
井上:BIツールのTableauを使用したコーポレートダッシュボードの作成が主で、あとレコメンドシステムについての社内向けプレゼンを行いました。私はインターン自体が初めてで、IT企業では実際にどういう働き方をしているかを学ぶことができて、社会人になった時のイメージができました。
——井上さんはちょうど同業種の会社に就職になりましたね。
井上:そういえばそうですね(笑) 海外インターンシップの話は「ガクチカ」(学生時代に力を入れたこと)としてかなり使えたと思います!
——就職といえば、M1の夏に国内企業のインターンに行けない事については、どうでしたか?
大岸: 確かにそれは残念でしたね。でも国内企業のインターンは冬にもあるので私は何も問題なかったと思います。就活においても、海外インターンシップやこのプログラムの話は興味を持ってもらえることが多かったですね。
徳武:同感です。
山口: 海外インターンシップは、かなり珍しいので話のネタになって良かったと思います。どこでも深掘りされるし、良い印象を持たれていたと思います。
山﨑:プログラム内で就活の情報を共有し合うことも多いので、そのようなアンテナが広がるのは嬉しい点だと思います。
——結果的に、皆さんの希望と合うところに就職が決まって本当によかったです。